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  • リーダーに求められる3つの能力-カッツ理論で人材育成を再考する-
  • 2021.07.14
  • リーダーに求められる3つの能力-カッツ理論で人材育成を再考する-

■優秀な社員が優秀なリーダーになれるとは限らない
 実務能力が高くて昇進した人が管理職になってから苦労するのは、業務担当者と管理職とでは求められる役割が違うからです。自分一人で仕事をしていたときはそれでいいかもしれませんが、部下を持ってチームで仕事をしようとすると、仕事のゴールイメージや役割の分担を明示し、チームメンバーが困っているときは的確なサポートをするといった、マネジメント力を発揮しなければなりません。

■カッツ理論が教えるヒューマンスキルとコンセプチュアルスキルの重要性
 管理職に求められる能力が何かを考える上でカッツ理論が有用です。カッツ理論では、働く人をローワーマネジメント、ミドルマネジメント、トップマネジメントの三つに分けて、それぞれ必要となるスキルとして、テクニカルスキル(業務遂行能力)、ヒューマンスキル(対人関係能力)、コンセプチュアルスキル(概念化能力)を示しています。ローワーマネジメントではテクニカルスキルの比重が大きく、ミドルマネジメント、トップマネジメントと上位になればなるほど、ヒューマンスキルとコンセプチュアルスキルの比重が大きくなっていきます。

■テクニカルスキルだけでリーダーにはなれない
 上にあがればあがるほど、テクニカルスキルは部下にまかせて、自分は舵取りや陣頭指揮にあたらなければなりません。部下といっしょに現場で仕事をしていては、先のことや全体のことを考える人が不在になってしまいます。問題発見が遅れてトラブルフォローばかりに追われる部署はこうしたリーダー不在が起きていることが多いのです。

■東京商工会議所のビジネスマネジャー検定試験
 東京商工会議所のビジネスマネジャー検定試験は民間資格ですが、昇格条件にする企業があるなど、評価の高いものとなっています。この検定では、マネジメント能力として、「人と組織のマネジメント」「業務のマネジメント」「リスクのマネジメント」という三つのマネジメント領域について能力判定が行われます。カッツ理論との関係では、特に「人と組織のマネジメント」領域が重要になるかと思います。

■リーダーになってからでは遅いヒューマンスキルとコンセプチュアルスキルの習得
 ヒューマンスキルとコンセプチュアルスキルの習得が問題になるのは、業務担当者の時代に習得しやすいテクニカルスキル(業務遂行能力)と違って、しっかりとした意識を持っていないと習得が難しいという点です。特に、リーダーになってからあわてて習得をめざしても、短期間で身につくようなものではありません。問題分析や改善企画、提案プレゼン、ディスカッション、他部署との連携といった取り組みを若い頃から積む、あるいは積ませることが人材育成、組織開発に繋がるのではないでしょうか。